土浦ベリルクリニック

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脂肪肝とは?放置は危険?原因・症状・改善方法をわかりやすく解説

更新日:2025.7.28
公開日:2025.7.28

健康診断の結果で「脂肪肝」と言われたけれど、「特に自覚症状もないし、様子を見ようかな」と思ったことはありませんか?

実は、脂肪肝は“沈黙の臓器”といわれる肝臓に関わる病気で、気づかないうちに進行し、将来的に肝硬変や肝がんへとつながるリスクもある重要な疾患です。

この記事では、脂肪肝の原因や放置のリスク、改善に向けた食事や運動、そして土浦市で脂肪肝の診療をご検討中の方へのご案内まで、わかりやすく解説します。

脂肪肝とは?──肝臓に脂肪がたまった状態

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまり、肝臓の30%以上が脂肪化している状態をいいます。

人間の肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、悪くなっても症状が出にくい臓器です。そのため、健康診断や人間ドックで「肝機能異常」「脂肪肝」と言われて初めて気づく人も少なくありません。

脂肪肝には大きく分けて2種類があります。1つ目は「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」で、お酒をあまり飲まない人でも発症する、生活習慣を起因とした脂肪肝です(※以前は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていました)。2つ目は「アルコール性脂肪肝」で、飲酒が原因で肝臓に脂肪がたまるタイプの脂肪肝です。

現在、増えているのはMAFLDで、放っておくと「代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)」と呼ばれる炎症性の状態に進行し、肝硬変や肝がんに進行するリスクもあります。

脂肪肝の原因とは?

脂肪肝は、その名の通り肝臓に脂肪が過剰にたまる病気ですが、その原因には生活習慣が関わっています。具体的には、過食・脂質や糖質の摂りすぎ、運動不足、肥満・メタボ体質、糖尿病やインスリン抵抗性、アルコールの過剰摂取、ストレス・睡眠不足・内臓脂肪型肥満などです。

また、最近では痩せている人でも筋肉量が少なく基礎代謝が低いため、脂肪肝を発症する「サルコペニア肥満」も注目されています。

脂肪肝の症状は?放置するとどうなる?

脂肪肝自体は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。

しかし、進行して「脂肪性肝炎」や「肝硬変」になると、倦怠感・だるさ、食欲不振、右上腹部の違和感・痛み、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、腹水・むくみといった症状が現れることもあります。

最も注意したいのは、脂肪肝を放置すると「肝硬変」や「肝がん」につながる可能性があることです。「脂肪がたまっているだけだから大丈夫」と思わず、早期に対策を取ることが重要です。

脂肪肝の検査方法

脂肪肝かどうかを調べるには、血液検査(AST、ALT、γ-GTPなど)、腹部超音波検査(エコー)、CT検査やMRI検査、フィブロスキャン検査(肝臓の硬さや脂肪化を測定)といった検査を行います。

当院・土浦ベリルクリニックでは、血液検査や腹部エコー、CTによる画像診断に加え、フィブロスキャン検査による肝硬度とCAP値(脂肪量の度合い)の測定も可能です。結果に応じて、的確な治療プランをご提案します。

脂肪肝の治療・改善方法

脂肪肝の治療で最も重要なのは、生活習慣の見直しです。特に「食事・運動・体重管理」の3つが基本になります。

食事改善

高脂質・高糖質の食事を控える、野菜・タンパク質・食物繊維を意識して摂る、お菓子・清涼飲料水・アルコールを控える、夜遅い食事や間食の見直しなどといった改善が重要です。

運動習慣

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を1日30分程度行う、筋トレを取り入れて脂肪燃焼効率を向上させることが重要です。無理なく続けられる内容で習慣化するように意識します。

その他に、睡眠をしっかりとる、ストレスを溜めすぎない、必要に応じて、内服薬やサプリの提案も行います。

土浦市で脂肪肝のご相談なら「土浦ベリルクリニック」へ

土浦ベリルクリニックでは、脂肪肝の早期発見と生活習慣改善サポートに力を入れています。

腹部エコー・CT・血液検査による精密診断や、糖尿病内科・腎臓内科・循環器内科など、他科連携による総合的な対応も可能です。

「脂肪肝 土浦市」で検索してお越しの方や、健康診断で指摘された方も安心してご相談ください。

脂肪肝は“気づいたとき”がチャンス。生活改善と早期受診がカギ

脂肪肝は放っておくと、深刻な病気に進行してしまう可能性がありますが、早めに対処すれば十分に改善が可能な病気でもあります。

「最近ちょっと体重が増えてきたかも…」

「健康診断で肝機能に引っかかった」

そんな方は、まずはお気軽に土浦ベリルクリニックへご相談ください。